古布で綴る物語

「猫たちの雛祭り」タペストリー(48cm×70cm)

うれしい雛祭り

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひなまつり

作詞:サトウハチロー

お内裏さま、お雛さまに扮した猫たちが雛壇に上がって、雛祭りが始まります。
お雛道具や煌びやかな細工が所々に施され、見どころ盛り沢山の作品です。
屏風、雪洞(ぼんぼり)、高杯(たかつき)、瓶子(へいし)、御前などお雛道具や、お召し物に使われている布柄にも注目して見てください。縁布は藍の流水桜が入ったものを使用しています。

♪お内裏さまとお雛さま 二人ならんですまし顔♪
雪洞は「ほんのり」とした色合い

♪お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔♪
左近の桜の傍では
♪すこし白酒めされたか あかいお顔の右大臣♪
左近の橘の傍では
左大臣が雛あられをパクリ

いつもの小見山作品とは一味違う、煌びやかで華やかな猫の雛祭りとなっています。ビーズや金具、金糸や組紐などを多く使い、布の色味、彩度、明度に減り張りのある組み合わせをすることで、鮮やかにおめでたい様子を表現しています。

「古布で綴る物語」では、メッセージとともに、使用している布のこと、制作アイデア、作品に込められた思いなどについてお届けします。
小見山が作り出す懐かしくて、愛おしい世界をどうぞお楽しみください。

こちらの作品は、かつて小見山教室に通われていた生徒さんからキットをご寄贈いただき、事務局で制作したものになります。 この場を借りて、寄贈いただきましたK様には、改めてお礼を申し上げます。


Feb.27.2022)

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